今回はホビージャパンさんより2021年11月に発売が予定されているボードゲーム「ザ・イニシアティブ」のゲーム内容を紹介していきます。
見た目も中身も非常に気になるタイトルになってます。そしてソロにも対応!
ということで「ザ・イニシアティブ」がどういうボードゲームなのか、所感とルール紹介を交えて説明していきます。
『ザ・イニシアティブ』基本情報
デザイン | System: Corey Konieczka Cover Artwork: Chan Chau Comic Artwork: Andrew Rust-Mills |
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プレイ時間 | 約30-60分 |
プレイ人数 | 1-4人 |
対象年齢 | 15歳以上 |
版元 | Unexpected Games |
販売 | ホビージャパン |
発売日 | 2021年11月 |
希望 小売価格 | 7,480円(税込) |
『ザ・イニシアティブ』はどういうゲームか?
謎のゲームをめぐり現実と交差する、ジュヴナイル謎解きアドベンチャー!
1994年、四人のティーンエイジャーがガレージセールで謎のゲームを見つけた。遊び進めていくと、それは奇妙に現実と結びついていく。『ザ・イニシアティブ』の秘密を解き明かすために、君はどんな危険に飛び込むのか?
『ザ・イニシアティブ』では、まずコミックを読む形で物語が始まり、物語内に登場するボードゲーム「The KEY」のプレイを実際にすることになる。
スパイアクションものの協力型ボードゲームである「The KEY」で、プレイヤーはそれぞれスパイとなりアクションカードを駆使し、侵入した建物内で機密を収集することになる。
収集した機密の中には「コード」が含まれており、ミッションコンソールに差し込まれたミッションカードの対応する「窓」を開けることができる。
プレイヤーの目的は――この「窓」が開いて明らかになった文字や数字の並びから、ミッションカードの「目的」を推察することだ!
時間がたてば「The KEY」のゲームに敗北してしまうことになるので、できるだけ少ない「窓」の解放で謎を解かなければならないだろう!
こうして進む物語は、次第に物語中の現実に起こる事件と奇妙に符合し始めていき、ゲームのプレイも物語の進行に従いゲーム中の出来事と交差していきます。
……はたしてプレイヤーであるあなたたちは、この謎を最後まで解き明かし、物語の結末を見ることができるでしょうか?!
用意されているミッションの数は39。ありとあらゆる場所にちりばめられた謎が謎を呼ぶ、驚きと臨場感にあふれた新感覚の協力型謎解きゲームです。
引用:ホビージャパン公式HP
「イニシアティブ」・・・「主導権」とか「てはじめ」そういった意味合いの英語です。
「ザ・イニシアティブ」では、コミックを読んで物語を進めていくフェイズと、実際にコミックに登場するボードゲーム「The Key」を遊ぶフェイズにわかれています。
ストーリーテイストのボードゲーム。ジュマンジ的な雰囲気のある中々いい設定ですね。
ゲームの流れ
「ストーリーコミック」のフェイズ
このゲームは、ストーリーが書かれたコミックブックを読むところから始まります。
普通にアメコミ風の漫画になっています。
その漫画をある程度読み進めると、途中で「STOP」マークがついており、そこから「The Key」というボードーゲームを遊ぶことになります。
「The Key」のフェイズ
「The Key」は協力型のボードゲームで、プレイヤーは協力しつつミッションに応じて設定された、建物内の謎を解いていくことになります。
「The Key」をプレイすると「コード」が手に入り、「コード」が一定数集まると、最終的にそのミッションの「答え」を導くことが出来るという仕掛けになっています。
The Keyのフェイズが終わったら、答え合わせをして、更にストーリーコミックを読み進めていき、また「STOP」マークが出たら「The Key」フェイズに入る、という流れになっています。
コミックブックは48ページ。かなりのボリュームですね。
『ザ・イニシアティブ』ルール概要
ここではイニシアティブのゲールのルール紹介をざっとしていきます。
The Keyのフェイズ詳細
このゲームの肝となる、協力型ゲームである「The Key」について紹介します。
プレイヤーの目的
目的はミッションごとに違いますが、基本的には建物を探索して「コード」タイルを入手し、「コード」タイルから導かれる「答えのワード」を当てることになります。
ミッションに応じて「コード」をすべて集めることで単純に「答え」がわかるものから、「コード」をヒントに答えを類推するものなど「答え」の仕掛けはミッションに応じて変わっています。
キャラクターの選択
4人のキャラクターから1人を選択します。それぞれ特殊能力を持っています。
プレイヤーの行動
建物内で以下の2つの行動をとっていきます。
- 手番プレイヤーは1,2アクションを行う
- 手札が4枚になるまで補充する
これを全プレイヤーが時計回りにゲームが終了するまで続けます。
プレイヤーのアクション
アクションは5種類です。
- 移動:3エリアまで移動
- 探索:裏向きの「コード」タイルを2枚までめくる
- 回収:自分のいるエリアの「コード」を2枚まで獲得する
- 再編:他のアクションに使用されたカードを捨て札にする
- 特殊アクション:各キャラクターの固有能力を使用する
このゲームは各アクションを使用するために、プレイヤーの手札を1枚消費する必要があります。
カードは1~12の数字や色が書かれており、ミッション毎に特有の意味を持ちます。
アクションのために使用されたカードは、全プレイヤー共通のアクション置き場に置かれます。そして何と次に同じアクションを使用する場合は、そのアクション置き場のカードより大きな数字のカードしかプレイできなくなります。
「移動」のために「5」のカードを出したとすると、以降全プレイヤーは「6以上」のカードしか「移動」のためにプレイすることが出来なくなってしまいます。
こんな感じでプレイヤーはアクションが制限されていくことになります。ちなみに手持ちのカードの具体的な数字などは共有してはいけません。「私12持ってます」とかは言っちゃだめってことですね。
「再編」アクションを行うと、この溜まったアクションカードを捨て札にすることが出来ます。
「探索」と「回収」は、「コード」獲得用のアクションです。最終的にミッションで提示された種類の「コード」を獲得すると、その「コード」に応じた「文字」を知ることが出来て、その結果「答え」の「キーワード」がわかるようになっています。ただし、「コード」タイルにはトラップの類も入っており、めくると行動が制限されたりするものもあります。
コードタイルには複数の模様が書かれており、これもミッションによって意味合いが変わってくるものがあります。
ゲームの終了条件
ゲームは以下のどちらかで終了します。
- 答え合わせをする:答えがあっていれば成功。間違っていれば失敗。
- 時間経過する:失敗条件。カードを引きすぎると最終的に時間経過フラグが立つ。
建物を探索するにはカードが必要ですが、時間経過しすぎる(カードを引きすぎる)と時間経過用のカードがめくられて、一定枚数めくられると即座にミッション失敗になります。
時間切れになる前に「コード」を集めていき、答えとなる「キーワード」を正しく導くことが出来るでしょうか。
『ザ・イニシアティブ』内容物
- ゲームボード(両面印刷) 1枚
- ルールシート1枚
- コミックブック(全48ページ)1部
- アクションカード 5枚(63.5×89mm)
- 人物カード 4枚(63.5×89mm)
- ミッションカード 41枚(129.5×76mm)
- リソースカード 40枚(63.5×89mm)
- 秘密カード 30枚(63.5×89mm)
- スタンド 8個
- トークン 59個
- など
『ザ・イニシアティブ』のスリーブ
63.5mm x 89mmのレギュラーサイズのスリーブが80枚弱必要です。ミッションのたびに何度もシャッフルすることになるのでスリーブはあった方がよいかもしれません。
『ザ・イニシアティブ』所感
2021年に海外で発売されたばかりの最新作が早くも日本語版で発売です。
見た目と中身が気になっていたボードゲームですが、ストーリーテイストの謎解き脱出系ボードゲームということで、かなり特異な感じのするボードゲームです。脱出謎解き系のボードゲームは、ストーリーがオマケなものが多いのですが、このゲームはかなりガッツリストーリーに踏み込んできています。
こういうゲームは、肝心なストーリーが面白くないとゲーム自体詰まらなくなりそうなものですが、海外ではすでに発売された上でかなり高評価の作品になっており、ストーリー部分もしっかり面白いボードゲームになってそうです。
ボードゲームパートである「The Key」も、ミッション毎に「The Key」の仕組みが変わるため、それに応じてゲーム自体の難易度も変わってきます。同じコンポーネントを使いつつもゲームの仕掛け自体色々変化していくようで、いったいどういう仕掛けで楽しませてくれるのかそちらも楽しみです。
ミッション数は39で、1ミッションのプレイ時間が大体30分~1時間ということで、クリアするまでにかなり没頭して楽しめそうです。
ということで、これは素直に面白そうで是非やってみたいですね。ソロモードにも対応しており、1人2キャラや1人1キャラのソロプレイもできそうです。
気になる方はチェックしてみてください。
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