リゴレさんから日本語版が発売されているスカルキングレジェンドですが、何と海外では新版が2021年に発売されているようです。
その新版の日本語版が発売されるアナウンスがリゴレさんからありましたので、新版と旧版の違いをまとめようと思います。
スカルキングはどういうゲームか?
その前にスカルキングとはどういうゲームか?なのですが、いわゆる「トリックテイキング」ゲームの1つです。
このスカルキングは、トリックテイキングの中では私はもっとも好きなゲームの1つですね。
他のプレイヤーが出したカードと同じ色のカードを手元に持っていた場合、その色のカードを出す必要があり、同じ色のカードを出したプレイヤーの中で、最も大きな数字を出したプレイヤーがその全カードを獲得(トリックを獲得)する。
これがトリックテイキングの基本ですが、「スカルキング」は自分が何トリック勝利するかを宣言してからゲームを始めるのが特徴です。見事宣言トリック分しか勝たなければ得点獲得、宣言に失敗したら減点となります。最大10ゲームやって合計得点を競います。
また、数字と絵柄だけではなく様々な効果を持ったカードが登場し、意図的に負けられるような「白旗」カードや、どんな数字のカードにも勝てる「海賊」カードや、どんな数字にも勝てるカードにも勝てる「スカルキング」カードなど、これらの特殊カードでトリックの勝敗が変わってきます。
▼スカルキングレジェンド。最高のトリックテイキングゲームの1つ。
トリックテイキングそのものとしての面白さや、必ずしも勝てる手札が良いわけではない、弱い手札でもトリック宣言に成功すれば問題ないという点が、他のトリックテイキングにはない、かなり好みのポイントです。
これだけ面白いにもかかわらずお値段2000円位と、コスパ最強のゲームといっても過言ではありません。100回飽きずに遊べるか?という質問に対して、スカルキングレジェンドは間違いなくYESです。
「スカルキング」には「スカルキングレジェンド」という特殊能力が入ったカードが増えて特殊ルールが追加されたバージョンが最新のもので、リゴレさんからもそのバージョンが発売されていました。
▼初代「スカルキング」。「スカルキングレジェンド」とは大分違う絵柄。
今回この記事で紹介するのは、その「スカルキングレジェンド」の新バージョンになります。
▼初代スカルキング。絵柄がこちらの方が好みというファンも多い作品。
▼リゴレさんから日本語版が発売されているスカルキングレジェンド。最高のトリックテイキング
【スカルキング】2021年新版と旧版の違い
スカルキングレジェンド新版(2021年海外で発売されたバージョン)とスカルキングレジェンド旧版の違いを紹介します。
- 白いクジラカードの追加
- 2人用ルールの追加
- 8人までプレイ可能
- 新しいスコアシステム
- 箱やカードの質や絵柄の更新
①白いクジラカードの追加
これまでになかった新能力カードです。
絵柄カードは全て無効化され、番号付きカードは全て白色カードとみなされます。つまり、純粋にカードに書かれている数字が最も大きいカードが勝つようになります。
クラーケンのようにプレイヤー泣かせのカードですね(笑)。絶対に勝ったと思ってスカルキング出したら、白クジラで無効化されちゃうやつです。
「クラーケン」同様にオプションルールの1つで、入れても入れなくても良いやつです。スカルキングレジェンドにはオプションルールが5,6個入っていますが、私は海賊固有能力以外のルールは全て入れて遊んでいます。基本的にはオプションも入れた方が面白いですね。
②2人用ルールの追加
スカルキングは元々2人プレイ可能なゲームでしたが、2人だとトリックの取り合いも白熱せず、そこまで面白くない普通のゲームという感じになってしまいます(多くのトリックテイキングがそうかもしれませんが)。
そこで、今回の新版で公式から2人でも楽しめるように特殊ルールが登場しました。
どういうルールか簡単に説明すると、3人目のBOTキャラクターを用意する、というルールになっています。3人プレイで1人がコンピュータのような状態で遊ぶということになります。
③8人までプレイが可能
元々は6人プレイでしたが、新版では8人まで遊べるようなルールが追加されました。
何か特殊なことをやるわけではなく、8~10ラウンドでも、手札は8枚までとなります。
旧版でも採用できるルールですね。
④新しいスコアシステムその1
何と得点計算が全く新しくなりました。
旧システムはこんな感じ
- 1以上宣言で当てた場合:当てた数×20点を得点
- 1以上宣言で外した場合:差分×10点を失点
- 0宣言で当てた場合:初期手札枚数×10点を得点
- 0宣言で外した場合:初期手札枚数×10点を失点
「5」と宣言して、5トリック取れば5×20=100点ですし、「3」と宣言して、1トリックしか取れなければ、2×10=20失点です。
旧システムは、基本1以上宣言して当ててコツコツ稼いでいき、たまに0宣言でリスク取って大量得点を狙う(失敗したら大量失点)、そんな感じが旧得点システムでした。
一方で新システムはこんな感じ
- 宣言を当てた場合:初期手札枚数×10点を得点
- 宣言から1ずれた場合:初期手札×10点の半分を得点
- 2以上ずれた場合:0点
ラウンド5で、3と宣言して3トリック取れば、5×10で50点。ラウンド5で、3と宣言して2トリックしか取れなくても半分の25点。ということです。
0を宣言しても1以上を宣言しても、プレイヤー間でもらえる得点は同じような値になるということですね。差が開きづらいようにしたということかと思います。
新旧どちらを採用するかはプレイヤーの選択次第というところです。旧方式が普通に面白いわけですが、新スコア方法はどういう感じなのか。遊んだことが無いのですが、かなりのプレイ感の違いに繋がりそうで早く試してみたいですね。
④新しいスコアシステムその2
先ほど紹介したスコアシステムに加えて、更にオプションのスコアシステムがあります。
新しいオプションとしてトリック数の宣言時に高倍率宣言が出来ます。
トリック数を当てることが出来れば得点は1.5倍になりますが、1つでも外れた場合0点になるという、リスクが増える宣言になります。
ラウンド5で、3と宣言してあてれば、5×10点×1.5=75点となります。
トランプのコントラクトブリッジなどでも良くある、ハイリスクハイリターン宣言できるルールですね。スカルキングはある意味リスク取って楽しむゲームだと思うので、このオプションルールはアリですね。
⑤箱やカードの質や絵柄の更新
最新版ということで色々調整されているようです。
▼左が旧版、右が新版。あまり違いなし。
好みの問題ですが、私は今の版の絵柄は十分好きなので、この変化点はあまり響かないですね。
以上、スカルキングレジェンド新版の内容紹介でした。
リゴレさんからのニュースが楽しみですね。
スカルキングレジェンドは非常に面白い最高のボードゲームの1つなので、気になる方はチェックしてみてください。
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